堤防での黒鯛(チヌ)の釣り方〜根掛かり多発地帯の攻略〜

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別の記事で、チヌが本能的にカケアガリ沈み瀬、藻場、潮目など「変化のある場所」に着くことは説明しました。

 

そういう場所を狙うことで、効率よくチヌを釣ることができます。

 

 

 

でも、変化のある場所っていうのは、有望なポイントであると同時に「悩みの種」も存在します。

 

それは

 

 

@根ガカリが多発しやすいこと

 

 

Aヤリトリに不安が残ること

 

 

です。

 

 

※例外として、潮目ではこれらのリスクは存在しないため、ここでは除いて考えます。

 

 

 

 

 

 

どういうことかといいますと、

 

@ については、障害物に糸やハリ、ウキなどがひっかかる根ガカリが多くなりますし、

 

Aについては、チヌをかけた後、チヌが逃げる方向によって、ハリス道糸が障害物に触れて、ラインブレークしやすくなります。

 

 

 

このように、変化のある場所というのは有望なチヌのポイントであると同時に、根ガカリやヤリトリなどのリスクが高まるということです。

 

ハイリスク、ハイリターンとでもいいましょうか。

 

よい結果も望めるけど、仕掛け損失のリスクや魚をバラすリスクが高まるということですね。

 

 

 

では、こういうポイントはどのように攻略すればよいでしょうか?

 

 

 

 

もっとも効果的な方法は、障害物に着くチヌを、安全な場所に誘い出して釣ることです。

 

 

 

ブラックバス釣りみたいに、ルアー(疑似餌)で釣りをする場合は、仕掛けそのものをある程度、バスが潜むポイント近くに投入する必要があります。

 

確かに音の出るルアーや水中で波動を多く発生させるルアー(聴覚・触覚を刺激)であれば、障害物から少々離れたところにバスを誘いだすこともできますが、その日のバスのコンディションが音や波動に反応しなければ、もうお手上げです。

 

 

 

 

この時、バスがルアーに食いつく可能性を高めるためには、音や波動以外に視覚、つまりバスから見える範囲内にルアーを投入すると効果的です。

 

ここで言いたいことは、バスの五感(視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚)を司る神経を一つでも多く刺激してやれば、釣れる可能性が高まるということ。

 

でもルアーには味がないので、味覚や嗅覚を刺激することができません。(もちろん味・においを吹き付ければOK)

 

 

 

 

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一方、マキエを使うフカセ釣りはどうでしょうか?

 

マキエには本来の性能である集魚力(嗅覚・味覚を刺激)のほか、着水音による効果(聴覚を刺激)が期待できます。

 

 

 

また、マキエに集まる小魚が発する波動、そして仕掛けのサソイを使った時に生じる波動などが、魚の聴覚・触覚を刺激します。

 

おまけに、サシエそのものの味が、味覚を、マキエの煙幕は視覚を刺激するでしょう。

 

 

 

このように、マキエは、魚の五感を刺激できる、まさにその名のとおり、魚を寄せることに最も適したツールなのです。

 

マキエを利用してやれば、チヌが身を寄せている変化のある場所から誘い出すことができます。

 

 

 

 

 

カケアガリであれば、底が落ち込み終わって平ら(フラット)になった場所、または底が落ち込む前のフラットな場所。

 

そういう場所にマキエを十分に打み、カケアガリに着いているチヌを安全な場所に誘い出して、自分に有利なポジションで掛けるという作戦です。

 

あらかじめ、カケアガリからヒットゾーンを離すことでラインブレークを起こす確率を少しでも減らすことができます。

 

 

 

 

 

 

もし沈み瀬があれば、沈み瀬の潮下側(潮が沈み瀬の上を通過した後の方)、または沈み瀬の手前にマキエを効かせて、そこに仕掛けを投入して流していくのがセオリーです。

 

なぜ沈み瀬の潮下側や手前に仕掛けを投入するかといいますと、私の推奨する釣り方で、潮上(潮が沈み瀬の上を通過する前の方)に仕掛けを投入すると、仕掛けの沈下スピードが割と速いため、仕掛けが沈み瀬に引っかかるリスクが高くなるからです。

 

 

 

 

 

また、春は藻場が有望なポイントになります。

 

チヌが産卵のために藻場に集まるからです。

 

 

◆◆乗っ込みチヌと藻場の関係はコチラの記事をご参照ください◆◆

 

 

 

 

だからといって、藻の中をダイレクトに狙うのはリスキーです。

 

根ガカリが頻繁に起こってしまいます。

 

 

 

サシエが藻に埋まって目立たないのもいただけません。

 

チヌは基本的に目立つサシエに興味を示すからです。

 

こういうケースでは、藻が切れた場所より5メートル沖を狙うとか、場合によっては10メートル沖を狙うとか、藻に着くチヌを安全な場所に誘いだして掛けてやれば良いです。

 

 

 

 

 

そうはいっても、一面沈み瀬だらけやゴロタ石(石がそこらじゅうに沈んでいるポイント)で投入点の工夫で解決できないケースもあるでしょう。

 

 

 

 

そういう時に、一番いいのは「思い切って移動すること」(笑)

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

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といってしまっては、あまりに雑すぎるので、ちゃんと解説しますね。(笑)

 

 

 

 

 

初心者の方は、正直最初からそういうレベルの高い場所で釣りをしない方が良いのですが、諸事情で移動できないこともあるでしょう。

 

そんな時におすすめなのが、カウントダウン(仕掛け投入後、サシエの着底までの時間を数えること)です。

 

 

 

海底に起伏があるポイントでは、付けエサが着底したらすぐにサソイを入れて仕掛けを抜く、あるいは回収することが大切。

 

 

 

このようなポイントで、底にツケエを長い時間ステイ(置く)させておくと、根ガカリのリスクが高まるため、トータル的にみて良い作戦とはいえません。

 

ただ、チヌはステイしているエサを好んで捕食する習性もあるため、ある程度のステイであれば、海底起伏の激しい場所でも根ガカリのリスクはそんなに上昇しないので、やってほしいです。

 

 

 

ただ、そのためには「仕掛けの着底までにどのくらいの時間を要するか」をきちんと把握しておくことが大切。

 

できれば普段からしっかり、カウントダウンをする癖をつけておくと良いです。

 

 

 

 

 

余談ですが、根ガカリというのは、変化のある場所でも多発しますが、水深が浅い場所でも多発します

 

こういう場所を私が推奨している仕掛けで攻略する場合、ハリの上30センチのところに装着しているG5のガン玉を外すのも効果的です。

 

 

 

こうすることで、サシエの沈下速度が遅くなるため、サシエの着底までの時間を稼ぐことができます。

 

これによって、ゆっくり時間をかけて幅広い層のチヌにアピールできます。

 

もちろん、基本仕掛けで、沈めて、サソイで抜いて、沈めて、サソイで抜いてと繰り返してもよいでしょう。

 

 

 

結局、どれが正解という訳ではなく、チヌが食ってきたパターンが正解なのです。

 

チヌだって、ゆっくり沈むエサを食べたい日もあるでしょう。

 

上下に動くエサを食べたい日だってあります。

 

 

 

あまり難しく考えずに、今日のチヌのご機嫌は?なんて考えながら、技を繰り出していけばよいのです。

 

ここで解説したような感じで技を展開してあげれば、変化のある場所=根ガカリ多発地帯を効率よく攻め崩すことができると思いますので、ぜひ試してみてくださいね。

 

ではでは!

 

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