黒鯛（チヌ）のフカセ釣りではエサのカラー戦略が重要！
チヌの集魚剤の基本カラーといえば茶色系（ブラウン系）です。
白系もありますが、茶色系（ブラウン系）の方が割合としては多いと思います。
基本的にこの２種類を混ぜてマキエのカラー戦略を練っていくことになります。
他のところでも話していますが、私は白系の集魚剤を必ず１袋は混ぜるようにしています。
これは「好奇心の強いチヌは、水中でよく目立つ白色に高反応を示すであろう」と推測できるからです。
また、白系の集魚剤は投入地点を判断するのに効果的です。
マキエの着水点がよく見えるため、特に浅いタナに浮くチヌを攻略する時に多用する「先打ちマキエ→仕掛け投入」をする際に大変便利です。
マキエには先打ちと後打ちがありますが、その解説は別の記事に譲るとして、ここでは「マキエの投入には二つあって、白系マキエは先打ちマキエに有利なんだな～」ってくらいに思ってもらえれば大丈夫です。
この他、白系のマキエは茶色に比べて、マキエの沈んでいく軌跡がより長時間見えるので、潮の流れ（とりわけ二枚潮）を把握するのに重宝しますし、白系の強い濁りはチヌの警戒心を解くのにも好都合です。
特に冬場は海水の透明度があがるため、濁りをしっかり効かせてやることも釣果アップの秘訣となります。
例えば、冬場は白系のマキエを１袋から２袋に増やすとか、そういうことも一つのアイデアとなるでしょう。
ぜひ白系マキエのパワーを体感していただきたいです。
マキエのカラー戦略は、基本カラーに限ったことではありません。
マキエの成分にスポットをあててみましょう。
現代は、水産学研究の進歩により、チヌの視覚についても面白い研究結果がでています。
私の座右の書の一つに「魚の行動習性を利用する 釣り入門(ブルーバックス)」という本があります。
この本にはチヌ釣りに使える知識がたくさんちりばめられているのですが、特に衝撃だったのが、いろいろな色の中でもチヌやメジナは黄色を好むという知識でした。
この研究結果を受けて、いろんなメーカーがイエロー戦略に動き出し、「集魚剤の中のムギを黄色に染めたもの」、「黄色のネリエ」、「黄色のハリ」などが発売されました。
このような科学的根拠にもとづくイエロー戦略はチヌ釣り業界を大きく変えました。
そして流行に流される私も、すぐにイエロー戦略を用いてみたのですが、正直めちゃくちゃチヌが釣れました。
今ではすっかりイエロー戦略信者になって、このような形でどんどん人に勧めているわけです（笑）
チヌに関する本は他にもいろいろありますが、勉強していくとチヌは色に対する反応をしっかりと示す魚だということがわかります。
そのため、私は複数のカラータブレットが入ったマルキューさんから販売されているチヌパワーダッシュという集魚剤も愛用しています。
その日の天気によって水中へ入る光の量は変わります。
光の量が変われば、色の見え方も状況によって変わってくるでしょう。
そういうことも見越して、あらかじめマキエにさまざまの色のタブレットを仕込んでおくことで、何とかしてチヌの食い気のスイッチを入れてやろうと企んでいるのです。
私のマキエのカラー戦略は以上になります。
参考になった方は次の釣行でぜひ試されてみてください。
今後ますますチヌの研究が進み、カラー戦略も多岐に渡っていくはずです。
最新の学術結果をもとに、自分の釣りを進化させていく能力が、今後ますます釣り人に求められる時代になりそうですね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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