【黒鯛（チヌ）のフカセ釣り】２枚潮の厚みの見極め方と対策
こんにちは。つぐむぐです。
今回は２枚潮の厚みの見極め方と２枚潮対策についてお話したいと思います。
なお、２枚潮に関しては、こちらの記事もご参照ください。参考になると思います。
２枚潮が発生している状況下では、仕掛けをできるだけ速く、下層の潮（底潮という場合もある）に乗せてやらないといけません。
基本的にチヌは底に集まってエサを食べるケースが多いからです。
ただ、やみ雲に仕掛けを速く沈めればいいというわけではありません。
ある程度、上層の潮（上潮）と同じ流れをしながら、下層の潮に入り、入りきったら下の潮の流れにのって流れていく仕掛けを選ぶ必要があります。
これだけ聞くとなかなか難しそうでしょうが、この状態をオートマチックに実現してくれる仕掛けこそ、私の推奨している仕掛けになります。
ただし・・・
その仕掛けを使っていれば、それでどんな状況でも完璧かといえばそうではありません。
さらに、工夫したいテクニックがありますので、今回はそれをお伝えします。
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そのテクニックとは、上潮の厚みをある程度推測し、道糸を下層の潮に置くということです。
詳しく解説します。
まず、自分の目の前３メートルくらいの場所（しっかりマキエの沈んでいく軌跡が目視できる距離でないといけません）に１～２発マキエを打ちます。
で、この時マキエの沈んでいく軌跡を注意して見てください。
例えば、風が左に吹いていて、上潮が左に滑っていると仮定しましょう。
特に水面に浮く、軽い煙幕の粒子は風の影響をモロに受けて、結構左に流されていくのが分かると思います。
そして、その次くらいに重い粒子がちょっと水面下で、割と左に流され、そのさらに次に重い粒子がちょっと左に流され、重い粒系の粒子は風の影響を受けずに下層の潮の流れに乗って沈んでいきます。
この時、粒系の粒子が左に流れていくこともあるし、ほぼマキエの投入点とおなじところに沈んでいくこともあるし、右に流れていくことだってあります。
この粒の動きによって、下層の潮の流れがある程度推測できます。
例えば、粒系の粒子が左に流れていれば、下層の潮も左に流れていることが予想できますし、投入点とほぼ同じ場所に沈んでいれば、下層の潮はほとんど止まっていることが分かります。
また、右に流れて沈んでいけば、下層の潮は上潮と逆方向に流れていることが分かります。
これは、非常に重要な情報ですので、しっかりとマキエの沈み方を観察してください。
そしてここで大事なことは、軽い粒子がどの位の深さまで風の影響を受けて左に流されているかを、ある程度見きわめることです。
じゃあこの観察によって上潮の厚みが分かったら、具体的に釣り人は何をすべきでしょうか？
それは、竿先を上潮の厚みより下までつっこんで、道糸を素早く下層の潮に置く作業が必要です。
もちろん、ただ、竿先を突っ込んでも意味がありません。
手前の道糸だけ、下層の潮に乗せてもあまり意味がないからです。
まず、仕掛け投入の際に、マキエを打ち込んでいるポイントより５メートル以上沖に仕掛けを投入します。
そして、竿先を最低でも下層の潮があると推測される深さまで突っ込み、リールで糸を巻きます。
糸を巻いて、仕掛けをマキエを打ち込んでくるポイントまで引き寄せます。
この巻く作業によって、ウキまでの道糸のほとんどを深く強制的に沈めることができます。
沖５メートル地点への投入では完全に沈まないのであれば、仕掛けをポイントから１０メートル以上沖まで投げてから、やってみたらよいと思います。
より確実に沈めることができるはずです。
ここまでの作業で下層の潮に道糸を置く具体的な作業手順が分かったと思います。
では最後に、なぜ道糸を下層の潮に早く置く必要があるのかを説明しておきます。
仕掛けを下層の潮に乗せたら、仕掛けは下層の潮に従順に流れていくのですが、道糸が上層の潮にほとんど取られていては、道糸が仕掛けに逆の力を与えてしまうため、仕掛けのスムーズな流れを阻害してしまいます。
これでは、せっかく仕掛けをある程度の速さで沈めているのに、もったいないです。
ですから、早く確実に道糸を下層の潮に乗せてやることで、仕掛けがほとんど下層の潮の影響のみ受ける状態にすることができます。
本当にちょっとした作業なのですが、なかなか実践しない人が多いテクニックです。
厳しいコンディションであればあるほど、釣り人の技量の差が結果に表れるということは以前もお伝えしました。
こういう小さなことを一つ一つ確実に頭に入れ、そして現場で検証しマスターすることで、この先何百、何千というチヌをしとめることができますので、ぜひ覚えておいていただけたらと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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