ロングハリス釣法(ろんぐはりすちょうほう) 海釣り用語辞典

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ハリスを長くとって、ハリスの中にウキがあるように組んだ釣り方。

 

ロングハリス釣法で一番有名なのが、大分のグレ釣り名人池永祐二氏考案の1000釣法である。

 

 

 

ロングハリス釣法で使用するハリスは、フロロカーボン製であることが必須である。

 

フロロカーボン(比重約1.78)は、比重が通常のナイロン(比重約1.14)と比べて重いため、早く海中に沈みこんでくれる。

 

 

 

この沈み込みこそが、非常に大きな役割を果たしている。

 

その役割とは、風の影響を打ち消すことだ。

 

 

 

どういうことか分からない人のために、風と海面の関係についてお話する。

 

地域や季節・時間などにもよるが、通常海では、風が吹いている。

 

無風でベタ凪ぎということはほとんどない。

 

 

 

風が吹くとその影響を最も受けるのが海面だ。

 

海面は海と空気の接点だから当然であるが、風が吹くとその方向に海面が滑る。

 

 

 

滑る度合いは風の強さによるが、海面が滑ると、その作用を受けて、海中の潮も滑りだす。

 

この滑る潮のことを、上潮(うわしお)という。

 

 

 

上潮の影響をダイレクトに受けるのが道糸だ。

 

どんな仕掛けを使っても、ウキから下は徐々に海中に沈んでいくが、道糸はそう簡単には沈まない。

 

 

 

沈まないから、風や上潮の影響を受けて仕掛けを引っ張るようになる。

 

仕掛けは本来、下の潮に従順に流れるべきなのに、道糸に引っ張られると自然な流れをすることができない。

 

結果、マキエと仕掛けの同調ができなくなって、グレが釣れなくなってしまう。

 

 

 

「ナイロンの道糸が沈まないなら、フロロカーボンハリスを使って、より速く沈めてしまおう!」と池永名人が思いついたのが、ロングハリス釣法の始まりである。

 

 

 

ハリスを長くとることによって、仕掛け周辺が他の仕掛けに比べて速く海中に沈みこむ。

 

海中に沈んだ仕掛けは、風による上潮の影響を受けなくなるので、マキエと仕掛け(サシエ)の同調が図りやすくなる。

 

 

 

グレ釣りで最も重要なテクニックは同調だ。

 

同調が実現できずして、釣り上げるグレの数を伸ばすことはできない。

 

 

 

ロングハリス釣法は、数ある仕掛けの中で、最も同調に強い仕掛けだ。

 

初心者の方ほど、ロングハリスの恩恵を受けることができる。

 

悪いことは言わないので、グレ釣りでは、ぜひ最初の仕掛けとしてロングハリス釣法を使用することをおススメする。

 

 

 

きっと他の釣り方との違いを体感していただけるはずだ!

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